シリアルポートでのファイル転送
シリアル COM ポート経由でファイルを送信する
SerialTool には、シリアルポート経由でファイルを簡単かつ柔軟に送信できる強力な機能が搭載されています。ファイルを 1 つ選び、パケットあたりのバイト数と各パケット間の遅延時間を設定するだけです。SerialTool がファイルを自動的にパケットに分割し、転送の進行状況を表示します。そうです、本当にそれだけで完了します。
この機能は、アプリケーションのテストなど、さまざまな用途で非常に役立ちます。
FREE 版ではファイルサイズは 1 KByte に制限されています が、PRO 版 では数メガバイトのファイルでも問題なく送信できます。
ファイル送信機能の利用例
ファイル送信は一見すると小さな機能に思えるかもしれませんが、実際にはさまざまな用途を考えると非常に重要な役割を果たします。
代表的な利用例をいくつか見ていきましょう。
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ファームウェアのアップロード: 組み込みアプリケーション上でシンプルなブートローダを実装しており、複雑なシリアルプロトコルを扱うことなくアップデータを作成したい場合、SerialTool が最適です。ブートローダモードに入るための特定コマンドを受信できるようブートローダ側を用意し、SerialTool の Quick Buffers や Multiple Buffers 機能を使ってそのコマンドを送信し、指定したパケットサイズと一定の遅延でファイルを転送します。
ファイル送信に SerialTool を利用する利点は、専用のファームウェアアップデート用アプリケーションを別途開発して配布する必要がないことです。
SerialTool は Windows・macOS・Linux に対応したマルチプラットフォームソフトウェアのため、OS の違いを気にせず利用できます。
PRO 版のライセンスプランでは、1 KByte を超えるファイルも送信可能です。
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2 台の PC 間でのファイル共有: かつてモデム全盛期には、コンピュータ間でファイルを転送するために専用プロトコルが必要でした。インターネット接続が利用できない環境では、現在でも同様のニーズが存在します。TX と RX をクロスさせたシンプルな USB–シリアル接続があれば、このような転送が実現できます。
一方の PC で SerialTool をファイル送信モードで動かし、もう一方の PC ではシリアル通信を記録してファイル保存することで、非常にシンプルかつ実用的なファイル共有が行えます。
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耐久/ロバスト性テスト: 組み込みアプリケーションやデスクトップアプリケーションを本番環境に投入する前に、長時間にわたる信頼性を確認するためのストレステストは不可欠です。ファイル転送機能を使えば、大きなファイルを連続して送信し、アプリケーションのロバスト性を検証できます。SerialTool を使うことで、この種のテストを簡単かつ信頼性高く実施できます。