SerialTool - VCP（仮想COMポート）- ユーティリティ

仮想COMポート用ユーティリティ

Virtual Port ユーティリティとは？

このページの画像は最新バージョンの SerialTool と異なる場合があります。

仮想COMポートの導入により、SerialTool は単に仮想ポートを作成するだけでなく、物理ポートと組み合わせて使用できる便利なユーティリティも提供します。これにより、通常はユーザーが独自にソフトウェアを作成しなければならない動作を自動化できます。

ユーティリティは各ペアの一方の仮想COMのみを表示します。もう一方のポートは並列で通信を受信しており、ソフトウェア（例：SerialTool）から最初のポートと通信できます。
仮想COMポートは常にペアで動作し、番号は Virtual COM Manager に表示されます。

ユーティリティの説明はソフトウェア内に含まれているため、ここに掲載されているスクリーンショットは最新でない場合があります。常にソフトウェア内の説明に従ってください。

各ユーティリティは起動されるとプロセスを作成し、いつでも停止できます。これらのプロセスは SerialTool を閉じると自動的に終了します。また、エクスポート・インポートが可能で、再起動後に素早く再設定できます。複数のプロセスを組み合わせて高度な設定を構築することもできます。

必要に応じて、SerialTool 開発チームがユーティリティをカスタマイズしたり、一般ユーザー向けに新しいユーティリティを追加することも可能です。

FREE バージョンではユーティリティの一部が制限される場合があります。

SerialTool バージョン 2.2.0 以降で利用可能なユーティリティは以下の通りです：

COM Splitter
COM Sniffer
COM からネットワーク（TCP/UDP・RFC2217）

この一覧は将来更新される可能性があります。最新情報はソフトウェアをご確認ください。

COM Splitter

このユーティリティは、物理COMポートの入出力データを複数の仮想COMポートへ転送し、複数のアプリケーションが同じデータを受信できるようにするものです。例えば、GPS など単一のCOMソースを複数のアプリケーションで同時使用したい場合に便利です。
通信は双方向です。すべての仮想COMポートは物理ポートへデータを送信でき、物理ポートは全ての仮想COMポートへ返信するため、データが重複する可能性があります。

最低条件：物理COMポート 1つ以上＋仮想COMポートのペア 1組以上

Virtual COM Port Splitter

COM Sniffer

このユーティリティは、SerialTool の SpyPort 機能に似ていますが、カーネルドライバではなくソフトウェアプロセスを使用して通信をスニッフィングします。

また、取得できるのは TX と RX のみで、その他の制御信号は取得できません。
SpyPort と機能が重なる部分もありますが、一部のケースではこちらの方法がより柔軟な選択肢となる場合があります。

外部ソフトウェアの通信をスニッフィングするには、物理COMポートに接続されたデバイスが必要です（例：PC用ファームウェアアップデートツール）。
2組の仮想COMポートが必要で、1組はソフトウェアと物理COMの中継に使用し、もう1組はスニッフィング専用です。
スニッフィングポートを SerialTool 内のCOMに割り当てることで、データがキャプチャされます。

複雑に聞こえるかもしれませんが、SerialTool が手順を案内し、開始前に設定をまとめた画面も表示するため、間違いなくセットアップできます！

最低条件：物理COMポート 1つ以上＋仮想COMポート 2組以上